2013年8月26日月曜日

他のブログにて近況報告

御無沙汰しております。
ここ4ヶ月くらいブログを更新できず申し訳ありませんでした。

最近の近況を以下のブログからご覧ください。

JICA World Reporter
http://worldreporter.jica.go.jp/j23-3fujimoto/

4月「第1回ジョロフフェスティバル@ダーラ」

5月「第5回アフリカ開発会議(TICAD V)×ジャパンアートマイルプロジェクト」


6、7、8月にあったイベントを後に更新する予定なので、しばしお待ちを!



開発メディアganas

【セネガル協力隊がゆく(4)】15人の生活費は1ヶ月2万5000円、教育費を捻出する余裕はない
http://dev-media.blogspot.jp/2013/04/415125000.html

【セネガル協力隊がゆく(5)】子どもに文房具を買わない親をどうするか、アフリカの教育を考える
http://dev-media.blogspot.jp/2013/06/5.html

【セネガル協力隊がゆく(6)】教育の普及のカギは「親の意識」、夜間学校を作れないか?
http://dev-media.blogspot.jp/2013/08/6.html

※4月~7月まで「家計における教育費の位置づけ」をテーマに調査し、活動したことを踏まえて記事を執筆しています。



なかなかJICA WR、開発メディアganas、個人ブログにて定期的に記事を更新できていないけど、
少しずつ更新はしています。

ただ、私自身のことを知らない人、セネガルを知らない人達に客観的に説明することは決して容易ではない。以前より文章を書く量は増えたけど、まだまだ足らない。

あるプロのライターの方から「中身は抜群に良いけど、アウトプット(伝え方)がイマイチよくない」と指摘を頂いた。

どんなに良いアイディアがあっても、人に伝わらなければ意味がない。
協力隊としてどんなに良い活動をやったとしてもそれを上手く説明できれば意味がない。

アウトプットが上手くできないと損することばかりである。
なので、これからしっかり文章を書く前の構成を考えたり、読者の目線になって記事を書くように努めようと思います。

任期が残り少ないけれども、今後のためにしっかり自身の記録を残していきたいと思う。

2013年4月30日火曜日

dernières nouvelles-近況報告‐

御無沙汰しております。私はセネガルで元気にしています。

あまりにも更新が滞っていて、恐らく母親が心配しているのではないかと思うので近況報告致します。

ジャパンアートマイルプロジェクトに関して

横浜市立高田小学校とCEM1de Dahra(ダーラ市立第一中学校)で共同制作した壁画が第5回アフリカ開発会議(TICAD V)に向けて横浜市の市バスにラッピングされる事になりました。

以下詳細




2013年4月にJICA's Worldにても記事に取り上げられました。
横浜からセネガルに繋がる


アートマイルプロジェクトに関して以下のブログで記事を書いています。

JICA World Reporter

開発メディアganas (20135月号のクロスロードに活動が掲載されています)


2.セネガル市場調査団

今、セネガル隊員と某国際機関の方中心にセネガルで市場調査を進めています。市場調査を始めるに至ったきっかけは某国際機関の方であり我々がとてもお世話になっている方からのこの一言でした。
ここ最近、アフリカ市場に興味をもっている企業は増えてきたけど、彼らが実際アフリカの田舎でトラクター、インスタント麺、ソーラーランタンを売るにはどうしたらいいか、というレベルで具体的なソリューションを提案できるのは新興国の農村部でがんばっている協力隊の皆だと僕は思う

この一言から村で生活している我々隊員の情報はとても貴重なものであり、それを資料として纏める事に価値があると改めて認識しました。隊員生活、最初は生活に慣れるのに時間がかかったり、活動を形にするまでに時間がかかってしまったりでなかなか自身の活動に自信をもっていない隊員は意外といます。また、普段身近であるセネガル人との生活が日常になり、あらゆる事に客観的に見る視点が欠けがちになります。しかし、現場に最も近い存在であり、現地の人と生活し、活動しているため、彼らの事を良く知っているのは我々隊員なのです。彼らとの生活が日常になり、当たり前になっている中でもう一度客観的にセネガルでの生活を見直す必要性を感じました。

市場調査の目的はあくまで隊員の活動向上なのですが、普段身近であるセネガル人の生活や家計について調べる事でより多くの人がアフリカに興味をもつきっかけとなればなと思っています。

ちなみに私は現在、「家計における教育費の位置づけと教育投資における決定要因」に関して調査中です。詳しい内容に関しては以下の記事に纏めたのでご覧ください。

【セネガル協力隊がゆく(4)】15人家族の生活費は1カ月2万5000円、教育費を捻出する余裕はない 

ブログを3つ、もしかしたら4つになるかもしれない状況でなかなか個人ブログを更新できていないのですが、他の媒体でも情報発信していますのでそちらでも是非ご覧ください。

2013年3月3日日曜日

L'exposition de la peinture murale du Japon Art Mile à Dahra -ジャパンアートマイルプロジェクト壁画展示会

2012年5月からスタートしたジャパンアートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクト、ようやく終盤を迎えた。

1月30日、横浜市立高田小学校から壁画(ビニールシート上に描かれた絵)が任地ダーラに到着。

2月11日に絵の下書きを始めて、23日からようやく色塗りを開始し、25日に無事絵が完成した。

横浜市立高田小学校から届いた壁画(ビニールシート上の絵)

絵の下書きをしている時の様子。この時なんと生徒が2人しか集まらなかった・・・・
色塗り開始!この時8人集まりわずか3時間の作業で背景以外終了!

背景を塗っている時の様子
無事、壁画完成!!!!

3月2日、アートマイルプロジェクト壁画展示会をダーラの市役所で行った。展示会開催する事になった経緯は3月初旬にはこの壁画を日本に送らなければならないから。せっかく時間をかけて完成した壁画をすぐ日本に送ってしまうのはもったいない!という事でなるべく多くの人に見てもらうために市役所で展示会をする事にした。
展示会セッティングを手伝ってくれたメンバー
(+アートマイルプロジェクト参加者)
展示会の様子(小学生が大半)
展示会開催に関して話をする私。
アートマイルプロジェクトを通して絵に自信がもてたと話す生徒。
壁画制作を進めるにあたって絵の指導をしてくれたダーラのアーティスト。
アートマイルプロジェクトについて熱く語る視学官(配属先上司)の様子
展示会最後にアートマイルプロジェクトに参加してくれた生徒達に参加賞状を渡した時の様子。
視学官がダーラのアーティストに感謝状(筆者作成)を渡す様子。
写真だけ見ると、展示会は上手くいったように見える。でも、実際様々な問題が起こった。

その1:椅子とマイクの準備をするはずが、準備するはずの時間に警備員がいない・・・。結局、マイクと椅子がある部屋の鍵を開ける鍵をもっている警備員が家に戻ってしまい、開けてもらえず椅子、数個とマイクなしで展示会開始する事になった。

その2:16時開始なのに、時間通りにスピーカーたちが来なかった(これはよくある事なのだけれども) 視学官は私が電話をしたら昼食を中断してなるべく早く来てくれたけど、一向にアーティストの人が来なかった。電話で「今どこ?」と聞いても、「今向かっているから」。結局40分以上遅れて登場。謝る事もなく笑いながら・・・(彼が遅れるのは毎回の事なのだけれども)。

その3:「展示会行くからね!」と言った人たちが来なかった。来たとしても終わった後に来場。
1番仲良しの友達には「16時開始だから16時に来てね!」って電話して「分かったよ!」って言ったにもかかわらず来たのは17時40分。「何で16時に来てね!って言って、分かったって言ったのに来なかったの?もう展示会のセレモニー終わっちゃったよ!」って言ったら「17時だと思ってた・・・」と言い訳をし始めたので、怒り爆発。ダーラで最も仲良い友達で誰よりも信頼しているけど、結局私は彼女にとってその程度(所詮外国人)なのか・・・・と思ってしまった瞬間。「あなたに怒っている!(ウォロフ語を直訳するとこうなる・・・・)」と言ってもへらへらしているし、暫く距離を取って頭冷やしてから今後の付き合いを考えようと思う。

その4:なんとセネガル大統領であるMacky SALLがリンゲール訪問(との噂)。政治関連の会合があるとかで市役所や学校関係者はリンゲールに行ってしまった・・・。

これは正直自分でコントロールできないし、どうしようもない問題。でも、前日にリンゲールに行かないと言っていた人ですら行ってしまっていなかったり、たとえ行っていない人でも来てくれなかったり・・・・。本当に残念だなと思う事が続いた。

その5:プロジェクタがもしかしたら初期不良。今日、リンゲールの視聴覚隊員が作った東北震災のビデオを展示会で見せようと思って、以前ネット上で購入し、はるばる日本から持ってきてもらったどこでも持ち運び可能であるプロジェクタを初めて使おうと思ったのになんと充電できなくなってしまい、結局使えずに終わった。その後も充電できず(原因不明)・・・・。

嫌な事って続いてしまうものなのかなと思うけど、全て原因や理由があると思うし、ひとまず冷静に受け止めて今後に繋げたいと思う。

展示会に関して、アメリカの平和部隊(ピースコー)の子は「与えられた環境の中でベストを尽くしたと思うよ。あなたは自分に誇りをもつべき」とのメッセージをもらい、この言葉に救われた。

殆どの来客が小学生だったり、アーティストが来るのが遅くて少し苛々していた配属先である私の上司、視学官は忙しいにも関わらず来てくれ、後の電話で「君がよく働いているのを知っているから僕は行ったんだよ」。と言ってくれたこの言葉にも救われた。

そもそも、昔から自身で企画したり、人を動かす事を経験してこなかった私がそんな完璧に上手く運営できるはずがない。もちろん、もうちょっと準備したら上手くできた事(展示会セレモニーのスピーチ)、セッティングの準備等もうちょっと予測できたのではと思う事もあるし、自身の反省点もある。でも、信頼している人の言葉を信用できなくなる事程悲しい事はない。

生徒達は展示会開催、賞状を授与された事を物凄く喜んでくれてよかったと思う反面、残念な事が続いて複雑な心境である。

2013年2月23日土曜日

L'ambition en 2013 -2013年の抱負-

2月22日、今更ながら2013年の抱負と目標を明記したい。


抱負
活動、研究共々納得いく結果を出し、次の進路に繋げる。
2012年「挑戦」→2013年目標達成に向けて「試行錯誤」の年にする。

目標
活動に関して

1.セネガルのお金の流れを知る事。
→物やカネがない中でのお金の動き(主に人々の購買力)を知る事で人々の生活におけるプライオリティを知る事。例えば教育費に投資するお金はないと言うけど、洋服に投資するお金があるのはどうしてか?後の市場調査に活かしたい。

2.継続的な学校運営資金の確保、円滑な学校運営のシステム作り。
→学校運営委員会(CGE)が年間活動計画(PAV)、予算計画を自ら作成し、実行に移すまでに持っていくこと。記録に残す習慣づくり。

3.ライフスキルに繋がる授業の補佐。
→環境・衛生教育(ゴミの啓発、ニームの葉っぱを使ったマラリア予防対策、コレラ予防のための手洗い対策)

3以外は全てお金に関して絡んでいる。色々と活動に関して紙に書いていくと、自身の問題意識が物やカネがない事に繋がってくる事が分かった(うん、お金大事)。プロジェクト導入する際にもどれくらい予算が必要でどれくらいの効果が見出せるのか。例えば研修一つ行う上でどれくらいの予算をかければ人は集まり、その次のステップに繋がるのか見出す事は非常に重要(ボランティアレベルで行う研修の額はしれているけど・・・) 日本と比較してしまうから余計なのだと思うけど、とりあえず、お金がない、物がない中でどうやって状況を良くしていくか。頭が固い私だけど、発想の転換をできるよう常にここの問題意識を明確にしておく。

後は、活動の幅を広げ過ぎず一つ一つの活動をきちんとこなしていくこと。

研究に関して

1.基本的な統計解析できるレベル(SPSSは使いこなせるようになりたい)
→学校休暇時集中的に勉強。

2.7月までに研究のプロポーザル完成、9月までに質問票作成、11-12月あたりにフィールド調査を終えて帰国。

進路に関して

1.定期的にCV作成→コメント・アドバイスを頂く機会に備える。
2.日本企業におけるアフリカ進出状況、開発コンサル企業分析

生活に関して

・料理の腕を上げる。セネガル料理を作れるようになる。
・野菜栽培について学び、家庭菜園を実践する。
・月2で読書→日本語力を高める。

2013年2月4日月曜日

J'ai commencé à faire le jardin scolaire à Ndiahye‐学校菜園始めました@ンジャハイ村‐

以前Ndiahye(ンジャハイ)村(ダーラから約25㎞先)の小学校校長とダーラ市内で出逢い、アンケート調査に協力してもらった際に「学校菜園をやりたいと思っている。協力してくれないか?」と言われていた。

この校長は私の前任者がかなり御世話になっていてかなり信頼をおいている人でもあった。彼のやる気がどれくらいあるのか懐疑的ではあったが、一度学校訪問してから検討してみる事にした。ちょうどダーラとリンゲールの間の村でもあり、隣町リンゲール(40㎞先)の野菜隊員がその周辺村で活動していたので協力を呼びかけた。

1月29日、Ndiahye村小学校に訪問。アンケート調査をした時に生徒19名、校長たった一人で授業をやっていると聞いていたので、どんな学校なんだろうと思っていたけど、来てみるとしっかりとした校舎、瓦礫の囲い、トイレ設置有、広い校庭があった。

これは学校菜園の可能性大(瓦礫の囲い=家畜が入ってこない、広い校庭=十分な学校菜園の場所確保可、学校自体に水はないけど、井戸が学校近辺にある)

野菜隊員が人参、大根、オクラ、ビサップ、キャベツ、トウガラシ、トマト、ナスの種をもっているので、それらの野菜栽培を現在検討中。そして校庭の中で菜園の場所を定め、土や堆肥を作るための材料を準備しておいてもらうよう伝える。

2月1日(金)、Ndiahye村小学校に再び訪問。なんとちゃんと場所確保、準備を行っていた。


朝食を頂き、その後いざ作業へ!
まずは土づくりから。1.形を整える。2.水を浸み込ませ土を柔らかくする(この際大量の水を使用)。

校長が畑の土づくりの準備している様子
水を浸み込ませた後、3.馬糞、藁、炭の灰を投入する。4.3で投入したものを土に混ぜる作業を行う。
頑張って堀起こし、混ぜる作業を行った時の様子。結構力が必要!
こうやって野菜栽培のための土づくりがなされる。本当に学ぶ事が多い。

まずは5つの畑を皆でつくった
次に堆肥を作る作業。1.より発酵させるためかなり深く穴を掘る(目安は膝より少し下)。保護者会(APE)のメンバーであるおじちゃん、頑張って掘ってくれた。
2.次に馬糞、藁を投入。その後土をかぶせて発酵するのを待つ。(野菜隊員によると2週間後くらいに落花生(ピーナッツ)の殻、水を投入するとの事。堆肥が作られるのは結構先になるのかも)
次に堆肥を作る作業。

堆肥作成後、畑に投入!
井戸から汲んできた水をここに入れて、如雨露やバケツを使って水を運ぶ。
農作業は肉体労働で、疲れるけれども、なかなか楽しかった。何より野菜隊員から学ぶ事多し。

野菜栽培をやっている先輩隊員は3月に帰国してしまうので、それまでに色々野菜栽培に関する知識とスキルを身に付けさせてもらえたらと目論んでいる。

農業、家畜、セネガルにいる間じゃないとなかなかできない事を今のうちにやっておきたい。


【専門性に関して】

学校訪問をして、学校菜園を始める話をしている時、野菜隊員と一緒にいたせいもあるが、自身は単なる人と人を繋げているパイプ役となっているだけで私自身に価値がないのではないかと思い始めた。野菜隊員は野菜栽培をやりたい人がいれば必ず必要とされる。自身の専門性のなさ、ジェネラリストである事を思いっきし突き付けられた瞬間であった。

赴任当初から「何ができるの?」とは常に聞かれていた。でも、現場の状況を知らずして自分ができる事をこなすだけの活動なんて意味がないと思い、情報収集に努めた。アンケート調査等を通して情報収集を行う事自体は良い事だけれども、改めて技術的なスキル、知識が欲しいと思った。

まだまだ色んな覚悟や自信がないのだけれども、専門性をもち、「自分はこれができる!」というものをきちんともって生きていきたいと思った。

今後、活動とは別にNGOの活動で保健・衛生分野、マイクロファイナンス事業を見ていきたいと思っている。保健分野は教育に結びつきやすいという意味合いで見ていこうと思っているけれども、マイクロファイナンス事業自体は個人的にも関心があり、今後活動の中でも寄付金を利用してマイクロファイナンスの仕組みを利用していこうと思っていて、少しでも学校運営費向上できたらと思っている。

学校菜園、寄付金を利用したマイクロファイナンス事業、別枠でNGOの保健・衛生関連の活動を見ていく事は結構きついかもしれないし、色々と手を出し過ぎなのでは?と自分自身でも思ったりしている。しかしながら、今のうちに現場にいるうちに見ておかなければと思う気持ちもあり、活動と上手くバランス保ちながらやっていきたい。

La Peinture Mural Projet du Japon Art Mile -ジャパンアートマイルプロジェクト- 問題→反省→改善

2013年1月30日、任地ダーラに横浜の高田小学校から壁画と絵の具セットが届いた!

ちなみに壁画制作する画材は屋外展示が可能なアートマイルキャンバス(ビニール製規定サイズ:1.5m×3.6m)とキャンバス地専用の水性アクリル絵の具(8色)のセット。初めて参加する学校には無料で提供される。

アートマイルプロジェクト壁画制作に参加する生徒と私
学校交流にあたってインターネット活用する必要有との事だったので、それを基準に学校を選出。最終的にダーラ市内の中学校(CEM1 de Dhara)で参加する事に。しかしながら、結果的にはインターネットを活用した学校交流を行う事はなく(高田小学校もインターネット環境がないため)、ビデオによる映像を使って学校紹介を行い、後は先生と個人的に連絡を取りつつの壁画テーマ「スポーツ」と決めたり、進捗状況の報告を行った。直接的な交流がなかった事は非常に残念であるし、相手校である小学校が委員会の一環でやっていたため(月1回の集まりのみ)十分な時間が取れなかったのは本当に残念。

CEM1de Dhara中学校も新学期が始まる10月から図工の先生が定年退職し、図工の時間がなくなった。更に急に高校を併設し始めたり、土曜日に行っていた授業をなくし、月曜日から金曜日までタイトな時間割を組みだし色々と予測つかない出来事が起こった(ある程度は最悪な状況を考えておかなければならないのだけれども)。土曜日の授業がなくなった事は非常に困った。月曜日から金曜日まで授業が詰まっている為、壁画制作を行えないので、土曜日にやろうと目論んでいたけど、自主的参加を促さなければならなくなった。

とりあえず、12月はセネガルの学校、生活、文化紹介のビデオを作成時に協力してくれた生徒中心に壁画のデザイン作成してもらったり、視聴覚教育隊員が作成した震災ビデオを見てもらって日本に対する関心を高めた。

東日本大震災のビデオを鑑賞する生徒達

12月は同時に学校環境改善・学校運営向上に向けたアンケート調査を行っていたので、会合は週1回土曜日に市役所で集まって1時間くらい話し合う程度。

1月は帰国する先輩隊員の送別会、報告会、健康診断、隊員総会で約2週間くらいダカールに滞在していた。



そして、1月30日に無事壁画が到着。いよいよ壁画制作開始!だったのだけれども・・・。

2月2日土曜日、生徒に壁画と一緒に写真を撮るのに参加してもらい、いざ、下絵に色を塗ろう、デザインに工夫を凝らそうと思ったのたけど・・・・。

私:「バオバブの木(アフリカで有名な木)描ける?」
生徒1:「絵が描けない」

私:「あなたは描ける?」
生徒2:「僕も描けない」

といった感じで全員(5人)に「描けない」と言われてしまい、困惑。

私:「絵は別に上手く描けなくても楽しめたらいいんだよ!」と言っても
生徒3:「私下手なんだよね・・・・・」

とこんな感じでコミュニケーションが続き、生徒が壁画制作に対して意外にネガティブな姿勢で取り組んでいる事を全く予想できていなかった(練習が足らなかった)。

更に一人の女子生徒の自己中っぷりに耐え切れず思わず憤怒。彼女は前々から仲良くしている子なのだけれども、自分の都合に合わせてほしがる。

今回、写真撮影を土曜日にしようと言ったのは彼女自身だし、土曜日に彼女の授業が終わるまで他の仲間と一緒に待っていたのにもかかわらず「私、写真撮りたくない」と言いだした。とりあえず、「参加するなら一緒に写真撮ろうよ!」と促し、なんとか写真撮影を終える。その後、下絵に色を塗ってモデル作成をしようと思った私は「皆昼食前でお腹すいていると思うけど、15分だけ時間ちょうだい!」と言ったのだれども、彼女は一人耐え切れず、食べ物を求めて売店まで行ってしまった。仕方ないので、他の仲間と色塗り開始していたら、彼女が戻ってきた時、私に「従妹に写真送りたいから私の写真撮ってくれない?」と言ってきた。彼女の自分勝手ぶりにとうとう怒りが頂点に達し、思わず直接的に「本当に自分の事しか考えてないのね!」と言うと、彼女はきょとんとして、何が言いたいのといわんばかりの表情をして、「もしかして私がselfish(自己中)って言いたいの?」と言ってきたので、「そうだよ!」と言い返すと、涙目に・・・・・・。

今まで誰にも言われてこなかったのだろうと思ったけど、彼女はまだ中学生。大人ぶっているけど、まだまだ子供。ひどく傷つけてしまった。

とりあえず、彼女は悲しみ、その後怒りを私にぶつけてきたので更に喧嘩が悪化。とりあえず喧嘩したままの状態で別れた。

私の拙いウォロフ語、フランス語で思っている事を説明したもんだから上手く説明できていなかったし、彼女も私の言いたい事を理解していないと思われる。(なので、後に手紙を書いた)

とりあえず、今回の件でアートマイルプロジェクトを行っていく上での反省点として、
・コミュニケーション不足
・壁画制作のスケジュールが不明確、共有できていない
・目的、理念がはっきりしていない、共有されていない
・生徒達にとってのメリットがはっきりしていない、ただただやらされている感があった

本来ならば、一緒に先生がいて、クラスでやるのがベスト。その先生と相談しながらクラスで指揮を執ってもらった方が私もやりやすい。しかし、今回はそうはいかない・・・・。絵の指導する先生もいなければ先生は通常土曜日は来ない。仕事を増やすだけ。

自身のマネジメント能力のなさに非常に凹んだ。1年経ったのにまだまだ予測できない事態に対処する能力、言語能力が足らない。

ひとまず上記の反省点に対する解決策を考え、明日(月曜日)校長先生が出張から帰ってくるんで、届いた壁画を見てもらい、今後の計画を立てていこうと思う。

2月に壁画を完成させ、無事3月初旬に展示会を開催できるように頑張ろう。まだまだ頭の中で考えているだけでふわふわしているけど、文章化し、計画を立ててそれをもとに人々に伝えていこうと思います。残り1年間、行き当たりばったりな状況をなくし、最悪の事態を常に想定し、冷静に対応できるようになっておきたい。

※長文すみません。最後まで読んでくれた方々有難うございます。

2013年1月30日水曜日

Le rapport de mon activités ‐1年報告会‐


1月11日、無事1年報告会を終えました!

セネガル服を着て1年間の活動発表!


2012年1月11日にセネガルに赴任してから本当に色々な事があった。イギリス留学時以上に自分と向き合う時間が長く、今までの人生の中で1番泣いたと思う・・・・・。それだけ自分の弱さを自覚したと同時にこの1年での自分の成長を感じられたと思う。それも全て私を支えてくれている人々のおかげ。この場にて感謝の意を表したい。


以下、報告会で使用したPPT。これだけ見ても分かりにくいけど、少しでも私の活動が伝われば幸いです。









中間報告会時点との今後の活動計画の変更

中間報告会時、研修を13校の小学校対象予定していた。けれども、現在アンケート調査を実施した全37校対象に研修を考えている(一気に学校関係者を集めるのではなく、何校かに分けて実施予定)。アンケート調査をしてまだ各学校のデータ分析結果を文書上に纏めきれていないけれども、各学校様々な問題を抱えているのは自身で認識している。せっかく時間をかけてやった調査でもあるわけだし、その意味合いを見出すためにも一つ一つのフォローアップをしていきたいと思う。

まだ具体的な活動年間スケジュールを立てれていないので、計画作成次第またブログに記述します。


後、活動の1年の振り返りに関しては以下のブログも拝見して頂きたい。
JICA World Reporter

暫くブログ更新が滞っていたので、今後は定期的な更新(最低月1)を心掛けたい。JICA World Reporterでは今後主に活動に関して綴っていきたいと思う。この個人ブログでももちろん、活動に関して記載していくが、今後は生活面、セネガルに関して想う事等綴っていきたい。

新年会@大使公邸

この1年の成果

・活動における協力者が見つかった。
・信頼できる友人ができた。
・配属先上司(視学官)に活動の頑張りを認めてもらえた。
(毎月出している活動報告書をわざわざ文書に纏めてくれていた事やIDEN視学官長に仕事の頑張っている様子を伝えてくれた事から)
・活動における自身のポジションが明確になった。
(毎回、「何の仕事をしているの?」と聞かれると逐一その時自身がしている活動を説明していた。一言で説明できないかと(例えば野菜栽培、小学校教諭等)ずっと考えていて見つけた答えが「coordinatrice‐調整者‐」)いわゆる、私は配属先である教育委員会、学校、学校運営委員会(CGE)の調整役であると今は自信もって説明できる。


目に見える数値、人々の意識変化等まだまだ目に見える形の成果が表れていない。残り1年、どういう形で成果を残していくか、しっかり計画立てて考え実行に移していきたいと思う。